多くは自社製造ではなく、仕入れている
仏壇を販売している会社の多くは、製造メーカーから仕入れているところがほとんどです。
自社でオリジナルのお仏壇を販売しているといったところは、そう多くはありません。
そのため、製造メーカーから仕入れる時には、当然ですが仕入れに料金がかかります。
そして、その仕入れ値段から自分達の利益を上乗せして、販売をしていくというのが主な流れです。
これは、何もお仏壇だけに限らず、多くの企業が販売するものに関しては、一般的な事です。
そうする事で、仕入れメーカーは自分達で販売せずとも、一定の利益を確保でき、販売店は、自分達の好きな価格を上乗せして販売する事ができ、お互いにメリットがあると言えます。
だからこそ、上乗せ価格分次第で、激安価格を作る事が可能
そこで、激安価格がなぜ生まれるかという事ですが、この仕入れ価格から、自分達の利益分を上乗せするのが少なくすれば、破格値での販売が可能になります。
当然、少なくすればするだけ、自分達の利益が少なくなるため、苦しくなるというリスクも負うことにはなりますが…
簡単な例を挙げれば、とあるお仏壇「A」があったとします。
製造メーカーが、お仏壇Aを販売店Xに1個30,000円で販売したとします。
販売店Xは、お客様にお仏壇Aを100,000円で販売したとしたら、7万円の利益になります。
ですが、それを見ていた販売店Yが、お仏壇Aが売れると知り、製造メーカーにお仏壇Aを売らしてくれ!と交渉したとします。
製造メーカーも新しい販路を見付ける事になり、販売店Yにお仏壇Aを1個30,000円で販売したとします。
販売店Yは、お客様にお仏壇Aを50,000円で販売したとしたら、2万円の利益となります。
ですが、販売店Xの半額で販売するため、お客様が殺到して販売店Xでたくさんの方がお仏壇Aを購入するようになります。
そうなると、激安価格で販売していても十分にやっていく事が可能ですし、こういった流れで激安価格で販売されるお仏壇が登場するわけです。
よく冠婚葬祭の値段は「ぼっ○くり」と評される事があります。
それほど、仕入れの値段から、利益の上乗せの額が昔は大きかったという証かもしれません。
ネットが発達した事もあり、そういった事が明るみになってきたこともあって、各社、同じ商品でも値段を競うようになって激安価格が生まれてきていると言えるのです。
決して安かろう悪かろうというわけではなく(もちろんそういう商品がゼロというわけではありませんが)、良い商品でも考え方、店の戦略などで、高品質なものも激安価格で販売するという事が十分行われているのです。